第38回BATIC国際会計検定を受験してきました♪
こんにちは、ひとつ前の記事で12月15日の日曜日にBATICという国際会計検定を受験してきたと書きましたが、その様子について書いてみたいと思います。
BATIC国際会計検定
BATICとは?
英語 ✖ 会計=BATIC
BATICとは、簡単にいうと、
グローバルなビジネスシーンに不可欠な英語力と国際会計スキルを同時に測る検定試験です!
ということです。
なんかインドネシアの織物と混同してしまいそうですが。><;
つまり、外資系や海外との取引きがある企業に必要とされる国際的な会計知識がどれだけあるかをチェックする試験です。
受験の様子をお伝えする前に、BATIC試験の内容を簡単にご紹介します。
試験内容
試験は合格・不合格で判定されるのではなく、1000点満点のスコア制です。
スコア制というとTOEICがありますよね。
BATICは2つの試験から成り立っています。
試験科目 | 配点 | 合計 | |
---|---|---|---|
Subject 1(英文簿記) | 全受験者必須とする | 400点 | 1000点 |
Subject 2(国際会計理論) | 受験者の修得レベルに応じて任意 | 600点 |
私が今回受けたのはSubject1のみですが、こちらは英文簿記ですので、通常の簿記検定と同じような問題をマークシートで答えを選択する問題と記述する問題の2つの構成になっています。
制限時間は1時間半です。
Subject1の出題範囲は下記の通りです。
- Basic Concepts of Accounting and Bookkeeping 会計と簿記の基本概念
- Transactions and Journal Entries 取引と仕訳
- Journals and Ledgers 仕訳帳と元帳
- Trial Balance 試算表
- Adjusting Entries 決算修正仕訳
- Accounting for Inventory and Cost of Sales 棚卸資産と売上原価の会計処理
- Worksheet and Closing Entries 精算表と締切仕訳
- Financial Statements 財務諸表
- Basic Assumptions and GAAP 基本的な前提とGAAP
- Financial Statement Analysis 財務諸表分析
- Internal Control 内部統制
- Cash Control 現金管理
Subject2は「国際会計理論」で、Subject1同様、マークシートと記述式の2つの構成で、制限時間2時間半です。
2時間半ってちょっときつそう、、、、
Subject2の出題範囲は下記の通りです。
- International Financial Reporting Standards and its Conceptual Framework IFRSとその概念フレームワーク
- Financial Statements 財務諸表
- Fair Value Measurement 公正価値測定
- Cash and Trade Receivables 現金と売上債権
- Inventories 棚卸資産
- Property, Plant and Equipment 有形固定資産
- Intangible Assets 無形資産
- Impairment of Property, Plant and Equipment and - Intangible Assets 有形固定資産および無形資産の減損
- Lease リース
- Financial Assets 金融資産
- Financial Liabilities 金融負債
- Provisions, Contingent Liabilities and Contingent Asset 引当金、偶発負債及び偶発資産
- Equity 資本
- Revenue Recognition 収益認識
- Employee Benefits 従業員給付
- Income Taxes 法人所得税
- Statement of Cash Flows キャッシュ・フロー計算書
- Business Combinations / Consolidated Statements 企業結合と連結
- The Effect of Changes in Foreign Exchange Rates 為替レート変動の影響
- Accounting Policies, Changes in Accounting Estimates and Errors 会計方針、会計上の見積りの変更及び誤謬
- Earnings per Share 1株当たり利益
- Interim Financial Reporting 期中財務報告
- Operating Segments 事業セグメント
出題範囲がSubject1のほぼ倍ありますよね。
年齢的にこの受験はしんどいかも。
間違って両方申し込みしなくて正解でした。^^;
試験会場は?
試験の申込は東京商工会議所へ行ったのですが、受験エリアを選択できる仕組みです。
私は家から4、5キロのところにある商工会議所関連の施設で受験できました。
もちろん自転車で行きましたよ。^^
試験会場となったのは定員10名くらいの会議室みたいな部屋でした。
そんなにたくさんはいないと思っていましたが、まさかここまで少ないとは。。。
都心の方の会場はきっとたくさんいるのかもしれません。
試験開始前の説明や、試験の進め方は日商簿記2級、3級と全く同じでした。
机も会議用の平机だったし、一人の席が広かったので気を使うことなく、また鉛筆が転がる心配もなかったので、おかげでそれほど緊張することもなく、気楽に受けることができました。
余談になりますが、なぜこんなことを書くかというと、前回受験した第153回日商簿記2級では、とある大学の教室で受験したのですが、何しろ机が狭い!
机だけでなく、机と机の前後の感覚も狭くて自分のすぐ後ろに人の気配を感じるので、とても気になりました。
問題用紙、計算用紙、回答と全部広げると結構な場所を必要とします。
そして机が斜めになっているため、丸い鉛筆なら転げ落ちてしまうし、用紙も滑って落ちそうになりました。
あのような状況では、私以外でも少なからず気になって集中できなかった人もいるのではないかと思います。
大学は違うのですが、税理士試験で同じような不満を書いている方がいました。
本当に受験会場の差が合否にかかわる可能性大だと思います。
税理士試験だったら、1年に一度のチャンスをこんなことで潰されたくないですよね。
試験環境って大切だと思います。
今回の試験はどうだった?
問題集には最新の5回の試験問題が掲載されているのですが、毎回ほぼ同じ論点、同じ形式で出題されていたので、問題に慣れて計算ミスしなければ高得点が取れそうな試験という印象でしたので、それほど不安はありませんでした。
ただ、今回、問題集にない国際会計関連のアルファベット略称選びが出たのですが、それは全く知らないものでした。
恐らくテキストにはあるのでしょうが、今回は過去問題集しか購入していなかったので正解がわかりませんでした。
また、問題集の5回とは少し出題傾向が変わった感じで、ちょっと動揺しました。
ルーティンが壊れると人ってパニクリますよね?
え、そんなことないって??
私はそのタイプなので、「え、この問題、何??」としばらくその問題を何回も読み直しても理解できず、それで時間をロスしてしまいました。
最終的には解答できたのですが、後半のいくつかの問題は時間を気にしながら解いていたので、計算ミス、入力ミス等があったかもしれません。
反省点
もうひとつ、これは自分自身の勉強方法の反省点ですが、私は問題集を開いた状態を1面ずつコピーしてそこに直に答えを書くという勉強しかしていませんでした。
もちろんマークシートの記入の練習もしていませんでした。
解答の前半はマークシートです。
キレイに塗りつぶすなんて作業はもう3年くらいやっておらず、はみ出たのを消しゴムで消したところは10か所くらいあったと思います。
そして試験の問題用紙は当たり前ですが、本のように閉じてあるわけです。
解答用紙も別にあります。
問題が長い場合、表と裏で1問だったり、表裏表と3枚以上に渡ってひとつの会計事項について回答する問題があります。
今回も4ページに渡っているところがありました。
こうゆう場合にページを開いては見て、開いては見てを繰り返したり、解答用紙の問題番号を確認して記入することになり、途中で何やってるのかわからなくなったりしました。
このようなところはやはり本番を意識したやり方で慣れてておく必要があるなと感じました。
70%くらい取れていると良いなと思っています。
BATIC Subject1受験の感想
英語表記があると難しく感じますが、実際の試験内容は日商簿記3級と同程度か、2級の論点でも単純な問題です。
また、毎回問題の論点、出題方法がほぼ同じなので、問題集を一通りやって置けば良い点数が取れそうな試験です。
ただ、ずっと同じような問題ばかりだと今回のように突然違った切り口で出題してくることもあるので、やはりテキストできちんと学んでいた方が良いと感じました。
Subject1試験の概要としては、英語で基本的な簿記を理解できるかどうかを判断するものという印象です。
Subject2は「国際会計理論」ということですから、日本語で会計学を学んでいない人にとっては難しいと思われます。
私自身も、こちらは今後受験するかどうかは決めていません。
それでも、2回続けて日商簿記検定2級受験で失敗した身としては、今回受験したBATIC検定Subject1でそこそこ良い点数が取れたら少し自信も回復できて、次の2級試験までの励みになるのではないかと期待しています。
- 受験申込できるのは東京商工会議所のみ
- 都下のあるエリアの受験人数は定員10名ほど
これだけで分かる通り、正直、あまり大規模な試験ではないと言えます。
つまり受ける人も少ないということです。
知名度が低いとも言えます。
なので、BATICのスコアがどれだけ履歴書に役に立つかは不明です。
ただ、自分の英文簿記会計の知識を試すため、また英文簿記の入門には良い検定だと思います。
結構勉強は面白かったので、ここから英文会計の世界へ入るのも良いと思います。
いかがでしたか?
BATICってどんな試験なんだろう?と受験を迷っている方にとっての参考になれば嬉しいです。(*^^*)
それでは♪
第38回BATIC国際会計検定の結果報告♪
2度目のチャレンジ♪50代シングルマザーが代153回日商簿記検定2級を受験して来ました♪
50代シングルマザーの日商簿記検定2級学習進捗状況と新たなチャレンジ宣言
50代シングルマザーの第152回日商簿記検定2級3級併願の結果報告 & WEB照会で成績確認できる東京の商工会議所
50代シングルマザーの日商簿記検定2級3級受験勉強方法
50代シングルマザーが3か月で日商簿記3級取得を目指す