第40回BATIC国際会計検定 Subject2を受験してきました♪
こんにちは、ノーティです。
お久しぶりです♪
最後の記事から約半年ぶりの更新になってしまいました。^^;
その半年間のことについてはまた別の記事で書くとして、今日は1年ぶりに受けたBATIC国際会計検定について書いてみたいと思います。
BATIC国際会計検定
BATICとは?
Bookkeeping and Accounting Test for International Communication の略です。
英語 ✖ 会計=BATIC
BATICとは、簡単にいうと、
グローバルなビジネスシーンに不可欠な英語力と国際会計スキルを同時に測る検定試験です!
ということです。
つまり、外資系や海外との取引きがある企業に必要とされる国際的な会計知識がどれだけあるかをチェックする試験です。
受験の様子をお伝えする前に、BATIC試験の内容を簡単にご紹介します。
全く同じことを昨年も書いていましたが、初めてこのブログを閲覧される方に向けて、再度同じことを記載しておきます。
試験内容
試験は合格・不合格で判定されるのではなく、1000点満点のスコア制です。
スコア制というとTOEICがありますよね。
BATICは2つの試験から成り立っています。
試験科目 | 配点 | 合計 | |
---|---|---|---|
Subject 1(英文簿記) | 全受験者必須とする | 400点 | 1000点 |
Subject 2(国際会計理論) | 受験者の修得レベルに応じて任意 | 600点 |
Subject1は英文簿記で、通常の簿記検定と同じような問題をマークシートで答えを選択する問題と記述する問題の2つの構成になっています。
制限時間は1時間半です。
Subject1の出題範囲は下記の通りです。
- Basic Concepts of Accounting and Bookkeeping 会計と簿記の基本概念
- Transactions and Journal Entries 取引と仕訳
- Journals and Ledgers 仕訳帳と元帳
- Trial Balance 試算表
- Adjusting Entries 決算修正仕訳
- Accounting for Inventory and Cost of Sales 棚卸資産と売上原価の会計処理
- Worksheet and Closing Entries 精算表と締切仕訳
- Financial Statements 財務諸表
- Basic Assumptions and GAAP 基本的な前提とGAAP
- Financial Statement Analysis 財務諸表分析
- Internal Control 内部統制
- Cash Control 現金管理
「英文簿記」ですので、当たり前ですが簿記実務が中心の出題です。
日商簿記3級と2級が混じったような難易度というところでしょうか。
Subject2は「国際会計理論」で、Subject1同様、マークシートと記述式の2つの構成で、制限時間2時間半です。
Subject2の出題範囲は下記の通りです。
- International Financial Reporting Standards and its Conceptual Framework IFRSとその概念フレームワーク
- Financial Statements 財務諸表
- Fair Value Measurement 公正価値測定
- Cash and Trade Receivables 現金と売上債権
- Inventories 棚卸資産
- Property, Plant and Equipment 有形固定資産
- Intangible Assets 無形資産
- Impairment of Property, Plant and Equipment and - Intangible Assets 有形固定資産および無形資産の減損
- Lease リース
- Financial Assets 金融資産
- Financial Liabilities 金融負債
- Provisions, Contingent Liabilities and Contingent Asset 引当金、偶発負債及び偶発資産
- Equity 資本
- Revenue Recognition 収益認識
- Employee Benefits 従業員給付
- Income Taxes 法人所得税
- Statement of Cash Flows キャッシュ・フロー計算書
- Business Combinations / Consolidated Statements 企業結合と連結
- The Effect of Changes in Foreign Exchange Rates 為替レート変動の影響
- Accounting Policies, Changes in Accounting Estimates and Errors 会計方針、会計上の見積りの変更及び誤謬
- Earnings per Share 1株当たり利益
- Interim Financial Reporting 期中財務報告
- Operating Segments 事業セグメント
こちらは「国際会計理論」となっていて、試験内容は出題範囲の会計処理を行うものです。
数問、正しい文章を選択する問題がありますが、ほとんどは文章で書かれた内容を会計処理する問題がほとんどで、日商簿記3級と2級の大問の2番から5番の小問題が60問くらいあるという感じです。
Subject1は簿記の基礎、Subject2は難しい論点の簿記・会計処理という感じです。
試験会場はどんなところ?
試験の申込は東京商工会議所へ行ったのですが、受験エリアが複数あって、自分に都合の良い地区を選択できる仕組みです。
ただ、昨年は申し込めた会場が、今回は除外されていました。
会場が他の予約で利用できないとか、コロナの影響があったのかもしれません。
それでも今回も割と近場で受験できました。
BATICは日商簿記試験と違って受験人数がかなり少ないので、大きな会場で行うことが無く商工会議所が受験会場になるようです。
私の試験会場となったのは、とある商工会議所で、定員40名くらいの会議室でした。
商工会議所には複数そのような会議室があって、今回は同時に別の検定試験も隣の部屋で行われていました。
その会場でのBATIC受験者は10人ほどでした。
前回はもっと狭い部屋で、たしか5人くらいしか受験者がいなかったんですよね。
かなりマイナーな試験です。
試験開始前の説明や、試験の進め方は日商簿記2級、3級と全く同じでした。
当たり前ですよね、同じ商工会議所(あちらは日商ですが)で行われる試験ですからね。
商工会議所ってお金持ちなのか、駅近の立派なビルに入ってて、会議室もきれいで机も大きく、BATICの試験では3人座れるような机を1人で使えたので、周りに気を使うことなく試験を受けることができました。
なぜこんなことを書くかというと、こうゆう試験を何回か受けてると、いかに試験会場が大事かってことを身に染みて感じるのです。
それについては前回の記事にも書いたのですが、会場の椅子や机のサイズ、隣や前後の席との距離、こうゆうことが精神的にも肉体的にもかなり影響が大きいからです。
試験環境ってかなり大切です。
それから、受験していた人たちですが、ほとんどの人は30代から40代くらいな感じでした。
会社で経理やってるって感じでしたね。
最近はIFRSを取り入れてる企業も多いので、会社で受験するよう指示を受けているのかもしれませんね。
今回の試験はどうだった?
今回はSubject2を受験しました。
一日に2つの試験を受ける体力も気力も集中力もないからです。
それに2、3か月で両方勉強しても、どちらの試験にも十分に対応できないだろうと思ったからです。
Subject2は「国際会計理論」ということで、英文が結構複雑なんですよね。^^; 長文が続くと日本語でも理解不能な内容なのに、それが英語で書かれているのでかなりしんどいです。
毎回64問あって、最後の記述の4問はそれぞれその中に10個くらい答えを記入するので、答えの数は100個くらあるんですよね。
Subject1を受けた時も感じたのですが、今回も、過去問とは出題方法がガラっと変わる論点もいくつかあって「やってないよ~><;」みたいなショックを受けたところもありましたが、今回は家で過去問を解いている時よりもスムーズに進めることができたように感じました。
家では2時間半で記述問題まで行かないってことが多かったんですよね。
解けない問題にハマってしまって、結局わからないのにグダグダ考えてしまって。
今回の試験では、とにかく何とか解答用紙を埋めるようサッサと進めました。
直感的に答えにマークしていったという感じです。
合っているかはわかりませんが。
反省点
受験までの準備
今回、試験当日には失敗したとかトラブったとかいうことはなくスムーズに受けることができました。
反省するのは、やはり受験までの勉強についてですね。
私来年はいよいよ60になるのですが(!)集中力が続かないんですよね。^^;
老眼なのもキツいですね。。。
長時間の勉強ができないのです。
平日はできる時間も限られるので、朝1時間、夜2時間できるかなってところですから、30分に一回くらい5分程度ネットサーフィンしながら何とかできるのですが、休日はたっぷり時間があるのに、2時間以上になるともうサボりだしちゃう。
家事してみたり、寝てみたり、そうこうしてるともうお昼、夕飯、買い物の時間、みたいな過ごし方で、休日もそれほどまとめて勉強できていなかったと感じます。
とにかく、年取ってからの勉強は年齢による集中力の低下との闘いだなと感じています。
独学のデメリット
BATICの過去問の中で使用されている解説の日本語が日商簿記の内容とちょっと違うとか、会計処理の方法の違いなど戸惑いがありました。
また、独学なので、解説の意図がわからない場合に誰も聞く人がいないことも困りました。
ネットで調べるのですが、日商簿記とは違って知りたいことがなかなか見つからないんですよね。
結局100%理解するところまでは至らないということが多々ありました。
そうなると不完全燃焼でモヤモヤがずっと残ってしまって。
そこはやはり独学の辛いところかなあと感じました。
また、BATICについては受験勉強期間が短かったので準備したのは問題集だけなのですが、教本も購入して置くべきだったと反省しています。
それでも続けるうちにパターンを理解できるようになって、いくつかの論点はまだモヤモヤがありますが、それなりに理解も進んできたように思います。
今回の試験でどれくらい点数が取れているかわからないのですが、半分合ってればまずまずかなと思っています。
BATIC Subject2受験の感想
日商簿記の補助的に受験
昨年の丁度今頃、Subject1を受験しました。
上の方でも書きましたが、一日に2つの試験を受けるのは体力と集中力の点からキツイだろうなと思っているためです。
それに前回もBATICを受けようと思ったのは1か月くらい前だったので、学習期間があまりありませんでした。
何か毎回ギリギリで受験を考える悪い癖があるみたいです。^^;
BATICは7月と12月に試験があるのですが、Subject1受験時点でSubject2は次の7月、つまり今年の7月に受験するかどうか決めていませんでした。
BATICのSubject1受験は日商簿記2級の勉強が停滞していた時で、2回続けて日商簿記検定2級受験で失敗していて、長く同じ勉強を続けていてちょっと停滞気味だったのです。
なので、BATIC検定で良い流れを作って2月の2級試験に進めたら良いなと考えてました。
そして今年の2月に日商簿記2級受験をしました。
その時にはすでにコロナが社会不安を広げていて、簿記検定自体も開催されるかどうかギリギリまで不明でしたが何とか受験できました。
そしてめでたく合格することができましたが、その後は社会では小学校から大学まで、4月からの新学期を延期、各種試験も中止や延期になるなど、日本もまれにみる混乱の時期を迎えることになりました。
簿記の後にはBATICじゃなくても何か少しでも今後の生活に役に立つような資格を得るための勉強をしたいなという気持ちがありましたが、秋以降の資格試験もどうなるかわからない状態だったことで、何にも手を付けずに今になってしまったのです。
夏を過ぎてコロナも沈静化に向かっているようだったので、そろそろ何か受験してみたいなと思い、そうだ、取り合えずBATICのSubject2を受けてみようと考えました。
英語学習のツールとして簿記会計を学ぶ
BATICに特化した話ではないですが、試験というのは、何回も受けることで試験慣れするのだなと、ここ1年で4,5回の検定試験を受験して身に染みて感じました。
試験マニアになるつもりは無いのですが、現在の私はもうすぐ60歳という節目を前に、定年後の再就職に向けて何かしなければいけないという焦りがあります。
今の自分のスキルでどんな仕事を得ることができるか、あまり明確にわからない状況で、これに付け加えることで武器になりうる資格や知識を探っている最中です。
そんな中、英語は仕事で日々使っている環境にあるということと、昨年から今年にかけて簿記を学んだこともあり、その二つが合わさったBATICを受けたという状況です。
これが英検1級とか日商簿記1級であれば、数ヵ月で受験を考えることはできないですからね。^^;
英語&簿記ということであれば、USCPA米国公認会士もありますが、こちらは受験資格がないため受けることができません。
また、これらの難関試験に向かおうという自信も今のところありません。
その点BATICは気軽に受けられる試験です。
ただ、BATIC自体はあまり知られた試験でも無いし、経理の経験も無い私がそれで得た成績でIFRSを取り入れている会社に再就職できるかと言えば、恐らく無理でしょう。
BATICを受けて良かったと思う点は、まず、久しぶりに英語を勉強することができたということです。
ある程度英語は理解できますが、しかし20年以上それを高める努力をしていませんでした。
勉強って何か目的がないとなかなかできないですよね。
TOEICで良い成績を取るとか英検1級を取ってステップアップ転職をしたいと言っても、TOEICも英検も幅広い社会的知識としての英語能力が必要になり、ジャンルが広過ぎて特に興味も無いような事柄についての英文を読んだり理解したりするのはあまり楽しくないと思うのです。
それよりも、ある特定の気になる分野のことについて英語で学ぶ方が楽しいと思うのです。
そう言った切り口で英語をブラッシュアップするのにBATICを受験したというのが本音です。
米株投資にも役に立つ
英文会計を学んでアメリカ株の財務諸表を理解できるようになりたいというのも受験の目的の一つでした。
実は少額で米株投資もしていますが、財務諸表はなかなか読みこなせていません。
日本株の方も、ですが。^^;
BATIC受験勉強で学べたことも多く、これを機にもっと英文財務諸表を身近に感じられそうです。
いかがでしたか?
BATICってどんな試験なんだろう?と受験を迷っている方にとっての参考になれば嬉しいです。(*^^*)
それでは♪
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