急性胃腸炎・下痢が止まらない悪夢の一週間(キレイな話題ではなくてすいません!)
急性胃腸炎・下痢が止まらない悪夢の一週間
※この記事は、結果的に私が病院やクリニックに通わずに下痢から回復した時の様子を書いていますが、下痢を病院やクリニックに行かずに治すことを推奨するものではありません。
この三連休はポカポカ陽気で、初日の金曜日には半袖で遊んでいる子供たちを多く見かけました。
なのに、私は1週間続いた下痢でダウンしていたんです。
風邪の症状として下痢が起こることがたまにあります。
2、3日続くこともありますが、一週間続くことはまず無いと思っていました。
さすがに今回は
「本当に風邪で下痢してるんだろうか?」
「別の病気なのでは?」
「一体いつ治るんだろう?」
とかなり不安になりました。
丁度一週間経った今日はかなり安定しているので、あまりキレイな話題ではありませんが、健康にかかわる大切なことなので、覚書としてこの経験を記事にしてみようと思います。
下痢の予兆
先週末の土曜日は急激に冷え込み、雪が降るほど寒い一日でした。
翌日曜日には日差しも戻って暖かい日になりました。
丁度今は冬から春に変わる季節の変わり目で、俗に言う三寒四温、寒い日があるかと思えば初夏のように暖かい日が来たりもします。
そんな時期は、体調を崩す人が多いですよね。
そんな先週日曜日の夜寝る前のこと、何となくお腹が痛いなぁと感じていました。
案の上、夜中に3回ほどトイレへ駆け込むことに。
起床してからもお弁当を作ったり朝食の準備をしながらも4、5回トイレに駆け込みました。
普段の症状との違い
今回はこれまでの下痢とかなり違う症状でした。
風邪ではない食あたりや冷えによる下痢の症状(ノーティの場合)
- 下腹部に軽い腹痛が始まり、次第に間隔が短く強い痛みに変わる
- 30分から1時間痛みが続き、いよいよと思いトイレへ駆け込む
- 立っていられないほど激しい痛みと同時に吐き気があるが、なかなか排出できず
- 2、3回目のトイレで何とか排出
- 3、4回繰り返し、最後に水様の便が出て回復
- 発熱無し
風邪による下痢の症状(ノーティの場合)
- 腹痛はそれほどない
- 軟便が時間を置いて一日に4、5回
- 発熱がある場合も無い場合もある
今回1週間続いた下痢の症状(ノーティの場合)
- 下腹部に軽い腹痛が始まり、次第に間隔が短く強い痛みに変わる
- 我慢できる程度の痛みが10分ほど続き、いよいよと思いトイレへ駆け込む
- すぐに排出
- 2、3分でまたトイレへ駆け込むことが4、5回続く
- 最初の2日は1、2時間置きに繰り返す
- 一日に15回から20回トイレへ行く
- 3日目辺りから、昼食後は4時間以上症状が出なくなる
- 3日目は夜中にトイレへ起きなかった(他の日は3回くらい)
- 徐々に午後症状の無い時間が長くなる
- 痛みがひどく無いので、長く続いても辛さは無い
- 「小」だけでトイレへ行かない
- 唇が乾燥して荒れる
- お腹が空く
- 発熱無し
食あたりや冷えの時は本当に泣きたくなるくらいお腹がギューッと締め付けられる痛みがありますが、今回は腹痛が来てからトイレへ駆け込むまでの時間がかなり短くて、痛みを我慢する辛さはそれほどありませんでした。
原因は二日前の魚の煮つけ?
急性胃腸炎の原因は、ウイルス性感染性胃腸炎または細菌性胃腸炎が多いそうです。
ウイルスの場合は、「ノロウイルス」、「ロタウイルス」などによるものが一般的です。
細菌性胃腸炎の場合だと、「カンピロバクター」「サルモネラ菌」など。
病原体 | 原因 | 潜伏期間 |
---|---|---|
ノロウイルス | 汚染された二枚貝や井戸水など | 1~2日 |
ロタウイルス | 汚染された水、二枚貝 | 1~3日 |
カンピロバクター | 鶏肉 | 1~7日 |
腸管出血性大腸菌 | 生肉や加熱不十分な肉 | 3~8日 |
サルモネラ菌 | 生肉(特に鶏)、卵、ペット | 6~72時間 |
ウェルシュ菌 | 煮込み料理など | 6~18時間 |
ブドウ球菌 | 汚染された食品 | 3時間 |
腸炎ビブリオ | 魚介類 | 1日以内 |
https://www.nagatsuta-ks-hp.or.jp/info/post-1461/
私の場合は、もしかしたらウェルシュ菌?かもしれません。
前々日に作った魚の煮つけの残りを食べた頃だったように思います。
何でも勿体ないと思って食べてしまう方なので、今後は気を付けないといけませんね。
ウェルシュ菌とは?
でも初めて知りました、ウェルシュ菌。
主な症状はまさにそれです。
原因となる食品
汚染された肉類や魚介類を使った「煮込み料理」。
「カレー」や「スープ」「シチュー」などの大量調理は要注意です。
ウェルシュ菌は空気が嫌いな細菌のため、粘性の高い煮込み料理を寸胴鍋で作ると、鍋底の酸素濃度が低くなるためウェルシュ菌の好きな状態に!
酸素の少ない"鍋底"近くでは増殖します。
主な症状
水様性の下痢・軽い腹痛。潜伏期間
6〜18時間。
食中毒(ウェルシュ菌)とは?|知っておきたい!家庭の感染と予防|サラヤ株式会社 家庭用製品情報
どんな対応を取ったか
食事
2、3日断食して下痢を起こしている悪い細菌を排出してしまえば良かったのかもしれませんが、何しろ何もしていなくてもお腹が空くんです。
腸は健康でなくても胃は絶好調で、お腹が空いて我慢できません。
なので、消化の良いパンと蒸かしサツマイモとゆで卵、ヨーグルトを食べていました。
刺激があっていけないとは思いましたが、コーヒーに牛乳や豆乳を入れて飲んでいました。
それから、下痢の時は水分が不足するのでイオン飲料を飲んでいました。
日常生活・活動
毎日の犬の散歩は短時間で済ませ、夕方以降症状のない時にスーパーへ買い物に2回行きましたが、それ以外は家でお腹を温めて過ごしました。
病院・クリニック
風邪で熱が出たり咳がひどくても病院やクリニックは行かずに自力で治るのを待つ方なので、今回も行っていません。
さすがに5日続いた頃には変な病気ではないかと不安になりましたが、6日目には少しずつ回復しているのを感じたので、このまま様子を見ることにしました。
薬
4日目から市販の整腸剤を飲んでました。
ネットで下痢について調べる
下痢は、症状が続く期間で大きく2つに分けられます。発症からおおむね1週間以内に症状が落ち着くものを「急性下痢」、下痢が1か月以上続くものを「慢性下痢」としています。期間で分けるのは、急性下痢と慢性下痢では原因が異なることが多いからです。
ということで、私の場合はまだ急性か慢性かは不明ですが、1週間の間に症状が改善し始めたことから、恐らく急性下痢でしょう。
では、急性下痢の時に病院やクリニックではどう対応するのでしょうか?
下痢の治療
急性下痢の場合は、特に治療をしなくても自然と良くなることがほとんどです。場合によっては整腸剤を投与しますが、必ず投与するべきものというわけでもありません。薬が原因であると思われる場合は、可能な限り被疑薬(ひぎやく;原因と疑われている薬)を中止します。腸の中で有害な細菌が増えてしまわないように、細菌性腸炎ではないことがわかるまで、下痢止め(止痢薬;しりやく)の投与は行いません。細菌性腸炎が疑われる場合でも、重症でない限り抗菌剤の投与はかえって有害であるとする報告がほとんどです。下痢が原因で脱水を起こしているが嘔吐などで口から水分を取れない場合には、点滴による水分補給などを行います。
急性下痢の時は点滴をすることがあるようです。
薬は整腸剤を投与することはあっても、下痢止めや抗菌剤の投与はしないんですね。
やはり有害な細菌を自力で排出してしまうことが先決のようです。
症状が悪化していない場合
私の場合は結果的に病院やクリニックに行かなくても良かったかもしれません。
今はコロナウイルスやインフルエンザの心配もあり、混雑した病院の待合室に体調が悪い状態で長くいることの方が危険かもしれませんし、整腸剤をもらうためだけに、突然来る下痢の心配をしながら数時間の外出をするのはリスクも時間の無駄も大きいです。
整腸剤はドラッグストアやネットで買うこともできますからね。
私は近くのドラッグストアでこれを買ってきました。
Amazonで調べたら、数量が多く入ってかなりお得な商品もありました。
現在の症状(まだ100%完治ではありません)
7日目の昨日夜には、下痢を発症してから初めて「小」だけのためにトイレに行くようになりました。
今は唇に何も塗らなくてもしっとりしています。
まだ下痢は続いているのですが間隔が長くなり、明らかに体調が回復しています。
下痢で注意すべき症状
私の場合は1週間を過ぎたところで回復に向かっていますが、元が健康体であることが症状が悪化しなかった理由かもしれません。
筋トレで身体を鍛えていることで風邪をひくこともほとんどなく、3年くらい熱を出した記憶もありません。
ですが、普段から運動をしていない方や体力が無い方の場合は、身体が下痢に耐えられないことがあるかもしれません。
また、ただの急性下痢ではない可能性もあります。
- 経験したことがないような激しい下痢
- 便に血が混ざっている
- 下痢以外に吐き気や嘔吐、発熱もある
- 排便後にも腹痛が続く
- 同じ物を食べた人も同時に下痢になった
- 症状が悪化している。または改善の気配がない
- 脱水症状(尿が少ない・出ない、口が異常に乾くなど)がある
上記の症状があったら迷わず病院へ行かれるのが良いです。
一般的な急性下痢ではなく、例えばサルモネラ菌やカンピロバクターによる食中毒のこともあります。
また、ノロウイルスなどのウイルス性胃腸炎の場合もあります。
カンピロバクターによる細菌性胃腸炎(食中毒)では、重症化することもあるようです。
https://www.saiseikai.or.jp/medical/disease/infectious_gastroenteritis_caused_by_campylobacter/
症状がひどくなる前に病院やクリニックに行かれることをお勧めします。
私の場合も、3日目も1、2時間置きの下痢が続いていたらクリニックへ行くつもりでした。
幸いにも3日目は午後に症状が出なかったことで、少しずつ良くなっていると考えることができました。
普段から健康な腸でいるために
また、普段から健康的な食生活と、体力をつけるために軽い運動はセットにして習慣化させておくのが良いです。
腸内には細菌がおよそ1000種類、100兆個も生息していることが知られています。体の健康には、腸内にビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌が占める割合を増やすことが重要です。善玉菌を増やすオリゴ糖や食物繊維を十分にとって、同居人である腸内細菌と協同して健康を作ることが大切です。
腸内細菌=腸内フローラ
最近、健康関連の記事で良く目にするのが、腸内細菌もしくは腸内フローラという言葉です。
人の腸管には1000種類、100兆個の腸内細菌、腸内フローラがいるそうです。善玉菌、悪玉菌という言葉も良く効きますよね。そしてどちらでもない中間の菌が一番多いそうです。
普段はこれらの菌がバランスよく活動しているため健康な生活ができています。
プロバイオティクスとプレバイオティクス
悪玉菌は、たんぱく質や脂質が中心の食事・不規則な生活・各種のストレス・便秘などが原因で腸内に増えてきます。腸内細菌は肥満、糖尿病、大腸がん、動脈硬化症、炎症性腸疾患などの疾患と密接な関係があり、これらの患者の腸内細菌は健常者と比べて著しく変化していることが知られています。一方、健康的な腸内細菌は、ビフィズス菌や乳酸菌(正確には乳酸桿(かん)菌)などの善玉菌が優勢であり、その他の菌ができるだけ劣勢である状態です。善玉菌は乳酸や酢酸などを作り、腸内を酸性にすることによって、悪玉菌の増殖を抑えて腸の運動を活発にし、食中毒菌や病原菌による感染の予防や、発がん性をもつ腐敗産物の産生を抑制する腸内環境を作ります。また善玉菌は腸内でビタミン(B1・B2・B6・B12・K・ニコチン酸・葉酸)を産生します。さらに善玉菌の体を構成する物質には、体の免疫力を高め、血清コレステロールを低下させる効果も報告されています。
腸内の善玉菌の割合を増やす方法には、大きく分けて二通りあります。
まず一つめは、健康に有用な作用をもたらす生きた善玉菌である「プロバイオティクス」を直接摂取する方法です。食品ではヨーグルト・乳酸菌飲料・納豆・漬物など、ビフィズス菌や乳酸菌を含むものです。ただし、これらの菌は腸内にある程度の期間は存在しても、住み着くことはないとされています。そのため、毎日続けて摂取し、腸に補充することが勧められます。なお、善玉菌は生きて大腸まで到達しないと意味がないと言われますが、死んでしまっても善玉菌の体を作る成分に有効な生理機能が期待できます。二つめは、腸内にもともと存在する善玉菌を増やす作用のある「プレバイオティクス」を摂取する方法です。食品成分としてはオリゴ糖や食物繊維で、これらの成分は野菜類・果物類・豆類などに多く含まれています。消化・吸収されることなく大腸まで達し、腸内にもともと存在する善玉菌に、好きな炭水化物の「エサ」を優先的に与えて、数を増やそうという考えです。オリゴ糖は、大豆・たまねぎ・ごぼう・ねぎ・にんにく・アスパラガス・バナナなどの食品にも多く含まれていますので、これらの食材を食事に取り入れると良いでしょう。また特定保健用食品などで市販されているものもあるので、効率的に摂取するにはこれらを利用するのも一つの方法です。市販されているオリゴ糖製品の有効摂取量は、一日あたり2~10gです。しかしオリゴ糖を急に摂取すると下痢を起こしたり、おなかが張ったりすることがあります。このような場合には1回の量を2~3回に分けて摂取する、または1日あたりの摂取量を減らして数日間かけて推奨されている摂取量まで増やす、という方法があります。オリゴ糖に対する腸内細菌の「慣れ」を考えながら摂取することが重要です。
プロバイオティクスとプレバイオティクス、一文字違いですのでこんがらがっちゃいますね。^^;
プロバイオティクス(probiotics)
プロバイオティクスとは、アンチバイオティクス(抗生物質)に対して提案された用語であり、共生を意味するプロバイオシス(probiosis、pro:共に、~のために、biosis:生きる)を語源としている。Fuller(1989)により「腸内フローラのバランスを改善することによって宿主の健康に好影響を与える生きた微生物」と定義され、これが現在でも広く受け入れられている。プロバイオティクスの候補としては乳酸菌やビフィズス菌が有名だが、以下のような条件を満たすことが科学的に証明された特定の菌株に限り、プロバイオティクスと考えられている。プロバイオティクスの条件
- 安全性が保証されている
- もともと宿主の腸内フローラの一員である
- 胃液、胆汁などに耐えて生きたまま腸に到達できる
- 下部消化管で増殖可能である
- 宿主に対して明らかな有用効果を発揮できる
- 食品などの形態で有効な菌数が維持できる
- 安価かつ容易に取り扱える
公益財団法人 腸内細菌学会/腸内細菌学会 The Intestinal Microbiology Society(IMS)/Intestinal Microbiology
「プロバイオティクス」はビフィズス菌や乳酸菌で、生きたまま腸に到達できる菌なんですね。
ヨーグルト・乳酸菌飲料・納豆・漬物などに含まれています。
プレバイオティクス(prebiotics)
プレバイオティクスという言葉は、1994年のILSI Europe主催の「腸内菌叢:栄養と健康」と題するワークショップでGibsonとRoberfroidにより提唱され、翌年に彼らにより執筆された総説(Gibson GR, Roberfroid MB. 1995. Dietary modulation of the human colonic microbiota: introducing the concept of prebiotics. J Nutr 125:1401-1412)の中で詳細に説明されている。プレバイオティクスという用語は、有害な病原性細菌を抑制する抗生物質(antibiotics)に対して考案された。すなわち、プレバイオティクスは大腸内の特定の細菌の増殖および活性を選択的に変化させることより、宿主に有利な影響を与え、宿主の健康を改善する難消化性食品成分と定義した。プレバイオティクスに要求される条件は以下の通り。消化管上部で加水分解、吸収されない。
大腸に共生する一種または限定された数の有益な細菌(ビフィズス菌等)の選択的な基質であり、それらの細菌の増殖を促進し、または代謝を活性化する。
大腸の腸内細菌叢(フローラ)を健康的な構成に都合の良いように改変できる。
宿主の健康に有益な全身的な効果を誘導する。
公益財団法人 腸内細菌学会/腸内細菌学会 The Intestinal Microbiology Society(IMS)/Intestinal Microbiology
「プレバイオティクス」はオリゴ糖や食物繊維で、ビフィズス菌などの有益な細菌を増殖させる難消化性食品成分ということです。
野菜類・果物類・豆類などに含まれています。
これらの食品を毎日食べていれば腸内が健康に保たれるということですね。
ただ、50代くらいになると、なかなか食事をたくさん摂ることができませんよね。
筋肉を付けるためにもたんぱく質も摂らないといけません。
ヨーグルトは美味しいですが、甘く無いと食べ辛かったりしますし、炭水化物も結構多いです。
野菜もたくさんは食べられないし、豆類は意外と脂肪が多かったりします。
プロバイオティクスとプレバイオティクスはサプリで取るのが手軽で良いかもしれません。
いかがでしたか?
私の経験が少しでも下痢でお悩みの方の参考になったら嬉しいです。(*^^*)
それでは♪